JSPは中国東莞におけるピーブロックの生産の能力を増強

■今回の増設で中国での生産能力は年間3万トンから3万3,000トン

 JSP<7942>(東1)は27日、中国東莞におけるピーブロックの生産の能力を増強することを決議した。

 燃費向上を目的とした自動車軽量化の流れは世界各国で更に加速しており、高機能発泡樹脂の自動車部品への採用が拡大しており、「ピーブロック」の需要は年々拡大している。また自動車部材以外にも、製造業向けの緩衝材用途での採用が進んでおり市場環境は良好といえる。特に、今後も更に需要の拡大が予測される中国では中長期的にも能力増強の計画があるが、今回の増設で中国での生産能力は年間3万トンから3万3,000トンとなる。

■グローバルでの「ピーブロック」の生産能力は約16万トンへと増強される予定

 また、欧州及び北米においても計画通り能力増強を進めており、グローバルでの「ピーブロック」の生産能力は約16万トンへと増強される予定。 (2016年比約15%増)今後も市場動向を注視しながら加速する需要環境に合わせた供給体制を構築するとしている。

 同社の主要製品のひとつである「ピーブロック」は、緩衝性、軽量性などを評価されて自動車のバンパーコア材・内装材・リアシートコア材等に幅広く用いられており、現在、国内では3工場、海外ではアメリカ、メキシコ、ブラジル、フランス、チェコ、中国、台湾、シンガポールなど全世界22の工場で製造・販売している。

■第1四半期連結業績は、増収ながら一部製品の価格改定の遅れもあり大幅減益

 以上のように、ピーブロックの需要はますます高まるものの、同日発表された19年3月期第1四半期連結業績は、増収ながら一部製品の価格改定の遅れもあり大幅減益となった。

 第1四半期連結業績の売上高は280億81百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益12億97百万円(同41.7%減)、経常利益14億08百万円(同38.1%減)、純利益11億02百万円(同35.4%減)となった。

 また、第1四半期の業績が当初予想を下回ったことにより、第2四半期、通期業績予想を下方修正した。

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