カーリットホールディングスの3月期第1四半期は大幅増益、経常利益が47.0%増

■受託評価分野は大幅な増販

 カーリットホールディングス<4275>(東1)は31日、19年3月期第1四半期連結業績を発表し、売上高が前年同期比4.4%増の124億71百万円、営業利益が同52.8%増の3億51百万円、経常利益が同47.0%増の4億58百万円、四半期純利益が同39.2%増の2億88百万円だった。

 セグメント別に見ると、化学品は売上高が前年同期比2.3%増の54億58百万円、営業利益が同43.8%増の3億78百万円だった。化薬分野では、産業用爆薬は、土木案件が増加し増販。自動車用緊急保安炎筒は、新車装着向け、車検交換向けとも減販となった。 受託評価分野では、危険性評価試験は増販、電池試験は大幅な増販、分野全体では大幅な増販となった。 化成品分野では、パルプ漂白用の塩素酸ナトリウムは増販となったが、ロケットの固体推進薬原料の過塩素酸アンモニウムは打ち上げスケジュールの影響により減販、除草剤、過塩素酸も減販となった。 電子材料分野では、機能性コンデンサ向けピロール関連製品と電気二重層キャパシタ用電解液は増販となった。

 ボトリングは売上高が前年同期比1.4%増の43億21百万円、営業損失が1億54百万円(前年同期は1億9百万円の赤字)だった。主力の茶系飲料は横ばい、缶製品と炭酸飲料などの委託品は増販となった。

 産業用部材は売上高が前年同期比12.6%増の22億92百万円、営業利益が同33.0%増の1億36百万円だった。 シリコンウェーハは、半導体市況の好況が継続し増販となった。 耐火・耐熱金物は増販。ばね・座金製品は拡販の成果と市場環境の回復が継続し増販となった。

 今期(19年3月期)連結業績予想は、売上高が前期比4.3%増の540億円、営業利益が同18.3%増の24億円、経常利益が同14.9%増の25億円、純利益が同0.5%減の15億円としている。

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