カーリットホールディングスの19年3月期は各事業とも好調で増収増益

■化薬分野の自動車用緊急保安炎筒・受託評価分野・電子材料分野などが好調

 カーリットホールディングス<4275>(東1)の19年3月期連結業績は、売上高が前期比4.4%増の540億49百万円、営業利益が同14.8%増の23億28百万円、経常利益が同17.2%増の25億51百万円、純利益が同4.8%増の15億79百万円となった。


 発表によると、化学品は売上高が前期比4.7%増の236億29百万円、営業利益が同15.2%増の12億50百万円だった。化学品事業部門の化薬分野では、産業用爆薬は、土木案件が増加し増販。自動車用緊急保安炎筒は、新車装着向けは横ばい、車検交換向けは増販。 受託評価分野では、電池試験は大幅な増販。化成品分野では、ロケットの固体推進薬原料の過塩素酸アンモニウムは打ち上げスケジュールの影響で減販、電極は増販。電子材料分野では、機能性高分子コンデンサ向けピロール関連製品、チオフェン系材料は増販。セラミック材料分野は、国内主要砥石メーカーの堅調な生産で増販となった。

 ボトリングは売上高が前期比1.7%増の196億17百万円、営業利益が同28.2%減の4億25百万円だった。缶製品は減販となったが、主力の茶系飲料と炭酸飲料などの委託品は増販だった。

 産業用部材は売上高が前期比7.6%増の90億56百万円、営業利益が同28.4%増の2億97百万円だった。 シリコンウェーハは、半導体市場の好況を受け増販となった。

 今期(20年3月期)連結業績予想は、売上高が前期比0.1%減の540億円、営業利益が同5.5%減の22億円、経常利益が同7.9%減の23億50百万円、純利益が同1.3%増の16億円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る