ケイアイスター不動産が住宅会社で初めて「なでしこ銘柄」に2年連続で選定される

■経済産業省3日発表、なでしこ銘柄に46社、準なでしこに20社

 経済産業省は3月3日、同日付で令和元年度の「なでしこ銘柄」と「準なでしこ銘柄」(女性活躍推進に優れた上場企業66社)選定を発表した。この中で、関東を中心に不動産の建設と販売を行うケイアイスター不動産<3465>(東1)は、住宅販売ホームビルダーとして、初めて「なでしこ銘柄」に2年連続で選定された。

■営業成績優秀者のうち女性57%など実力を発揮しやすい環境

 営業成績優秀者のうち女性の割合が57%という実力を発揮しやすい環境や、女性管理職比率、子育てや介護支援に適した勤務制度などが評価されたようだ。

 発表によると、今回は、東京証券取引所の全上場企業約3600社から、「なでしこ銘柄」として46社、「準なでしこ」として業種を問わず20社選定された。企業価値向上を実現するためのダイバーシティ経営に必要とされる取組とその開示状況について評価を行い、業種毎にスコアが上位の企業を選定した。

■管理職比率はじめ女性活躍に向けた働き方改革や意識改革を実施

 発表によると、なでしこ銘柄とは、「女性活躍推進に優れた上場企業を『中長期の企業価値向上』を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することにより、そうした企業に対する投資家の関心を一層高め、各社の取組を加速化していくことを狙いとし」ている。

 こうした中で、ケイアイスター不動産は、昨年度に続き「なでしこ銘柄」に2年連続選定された。不動産ビルダーとしては初めて2年連続の選定となった。

 同社では、「女性活躍に向けた働き方改革や意識改革を実施し、環境の変化に柔軟に対応できる様々な施策を実施している点が評価され選定された」(戦略開発本部・PR課)と振り返る。

 評価ポイントとしては、各部門において女性管理職比率の目標を設定していること、営業成績優秀者のうち、女性の割合が57%と前年比19%増を実現したこと、建設現場では女性専用の作業着を導入していること、子育てや介護支援を目的として、時短・時差・在宅勤務などの規定を大幅に改定したこと、などがあったという。

 なお、評価の対象にはならないが、同社の連結業績は今期・2020年3月期も連結営業利益などが連続最高を更新する見通しだ。

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