マルマエの3月の全受注残高は9億円と過去1年間で最高の受注残高となる

◇半導体分野の3月の受注残高が過去1年間で最高であった19年4月を上回る

 17日引け後発表されたマルマエ<6264>(東1)の3月の全受注残高は、9億円と過去1年間で最高の受注残高となった。これまでの最高であった2月の8億03百万円を12.0%上回り、2カ月連続で過去1年最高残高を更新することとなった。

 受注残高が好調に伸びている背景には、半導体分野の受注残高が5億99百万円とこれまで、過去1年間で最高であった19年4月の5億55百万円を上回ったことと、FPD分野も2億94百万円と2月に続き2カ月連続の増加となったことが挙げられる。

 分野別の受注残高は、半導体5億99百万円(対前月比17.1%増)、FPD2億94百万円(同3.7%増)、その他06百万円(同18.8%減)であった。

 今後の見通は、半導体分野では、ロジック向けの投資が続くなか、メモリ向けの需要が本格化し、投資するデバイスメーカーが増加する見通し。なお、現時点では新型コロナウィルス(COVID-19)の影響は少なく、設備投資の拡大傾向が続いている。そのため、受注の拡大傾向が続く見通し。FPD分野では、市場環境は停滞気味であるが、同社の業界内シェア拡大もあり、比較的堅調に推移する見通し。その他分野は、引き続き、各種生産能力を活用した受注活動を行っていく。

 また、同日発表された「緊急事態宣言の発令に伴う当社措置に関するお知らせ」では、「顧客企業への供給責任を果たすため、可能な限りの新型コロナウイルス感染防止策をとりながら工場稼働を維持する方針です。」と今後の方向性を示している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る