協和発酵キリンは悪性腫瘍新薬候補の米国発表が迫り連日戻り高値を更新

■新型コロナウイルス薬にからむ発表がないため地味だが上場来の高値圏

協和発酵キリン<4151>(東1)は5月25日の後場、2766円(46円高)で始まり、4日続伸基調。日々小幅だが連日、戻り高値を更新している。

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)2020年バーチャルサイエンティフィックプログラム(5月29~31日)で、米MEIファーマ社(MEIPharma,Inc.本社サンディエゴ)と共同開発中のB細胞悪性腫瘍を対象とする新薬候補「ME-401」の第1b相試験で得られた最新のデータを公表すると発表済みで、日々期待が強まるようだ。

 今12月期の第1四半期連結決算(2020年1~3月、IFRS)は5月1日に発表し、売上高が前年同期比1.9%増加、税引前四半期利益は同26.6%増加、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同70.6%増加した。

 新型コロナウイルス薬にからむ発表がないため物色人気の圏外の印象はあるが、無償増資などを考慮した上場来の高値2858円(20年2月14日)に迫っている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る