朝日ラバーは21年3月期1Q営業赤字、下期は営業黒字の見込み

(決算速報)
 朝日ラバー<5162>(JQ)は8月6日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる自動車の生産急減の影響で大幅減収、営業赤字だった。未定としていた通期予想を開示し、通期も営業赤字予想としたが、下期は営業黒字の見込みとしている。期後半の回復を期待したい。株価は新型コロナウイルスの影響を織り込み済みと考えられる。下期営業黒字見込みを好感する動きとなりそうだ。

■21年3月期1Q営業赤字、通期も営業赤字だが下期は営業黒字の見込み

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比20.4%減の14億30百万円、営業利益が27百万円の赤字(前年同期は72百万円の黒字)、経常利益が9百万円の赤字(同72百万円の黒字)、純利益が20百万円の赤字(同51百万円の黒字)だった。新型コロナウイルスによる自動車の生産急減の影響で大幅減収、営業赤字だった。

 未定としていた通期連結業績予想を開示した。売上高が20年3月期比18.1%減の61億37百万円、営業利益が26百万円の赤字(20年3月期は3億25百万円の黒字)、経常利益が17百万円の黒字(同3億46百万円の黒字)、純利益が89百万円の黒字(同1億26百万円の黒字)としている。通期も営業赤字予想だが、下期は営業黒字の見込みとしている。期後半の需要回復を期待したい。なお未定としていた配当予想は減配予想とした。

■株価は下期営業黒字を好感の可能性

 株価は上値の重い展開だが、新型コロナウイルスの影響を織り込み済みと考えられる。下期営業黒字見込みを好感する動きとなりそうだ。8月6日の終値は613円、時価総額は約28億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る