加賀電子は「トルコにEMS新工場」との報道など好感され5日続伸基調

株式市場 銘柄

■最高益更新基調、4年ぶり高値の後の調整から再び上値を指向

 加賀電子<8154>(東1)は12月27日、時間とともに上げ幅を広げ、午前11時過ぎには3205円(65円高)まで上げて5日続伸基調となっている。先に発表した四半期決算が上期として最高を更新するなど業績が好調な上、この日は「加賀電子、トルコにEMS新工場、電子基板も現地生産」(日本経済新聞12月27日付朝刊)と伝えられ、一段と注目されている。

 報道によると、「半導体商社大手の加賀電子は、トルコに電子機器の受託製造サービス(EMS)の新工場を立ち上げる。空調向け部品の生産を受託していたが、既存の工場はフル稼働状態になっていた。サプライチェーン(供給網)の混乱をうけ、中国や東南アジア生産が中心のプリント回路基板も一部現地で製造する。中東や欧州からの受注を拡大する」という。稼働は2022年秋をメドとするもよう。

 株価は11月4日に2017年以来の高値3400円をつけ、その後は調整基調に転じたが、直近は再び出直り、この高値のすぐあと以来の3200円台を回復してきた。中期的にはジリ高傾向が続いており、新年を展望すると期待度は強いようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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