科研製薬がワキ汗・多汗症 疾患啓発セミナー「親子で語ろう!“多汗”な悩み」を開催

 科研製薬<4521>(東証プライム)は、NPO法人多汗症サポートグループ(理事長:黒澤希)と共同で、『ワキ汗・多汗症疾患啓発セミナー「親子で語ろう!“多汗”な悩み」』を4月4日(火)に開催した。ワキ汗・多汗症の悩みや親子での認識のギャップ、最新の治療法について解説した。

 同セミナーでは、これまでに多くの多汗症患者を診察してきた「池袋西口ふくろう皮膚科クリニック」の藤本智子院長が「ワキの多汗症」、「親子の認識ギャップ調査」について解説した。また多汗症状が気になりはじめる年代は「中高生」が多いことから、中高生患者を代表して、17歳の女子高生山形想さんと母親も登壇。それぞれの立場から多汗症の悩みや治療時のエピソードなどについて語る座談会も実施した。

■子供の汗の悩みに約3割の親は気づけていない

日常生活に困るほどワキ汗が大量に生じてしまう疾患が、ワキの多汗症の「腋窩(えきか)多汗症」である。 以前に藤本智子院長が実施した調査(インターネット)では、ワキ汗の症状を意識し始めた時期が「中高生」という回答が最も多く4割以上を占めており、またこの年代では、体や健康に関する悩みごとの相談相手として、約6割が家族や親戚を挙げている。このことから、今回新たに中高生の多汗症患者とその母親を対象とした「ワキ多汗症の親子認識ギャップ調査」を実施し、その調査結果を藤本智子院長が解説した。

調査結果によると、中高生の患者が多汗症状について「かなり悩んでいる」「悩んでいる」と回答した割合が90.7%だったのに対し、「子供が悩んでいると思う」と回答した母親は65.6%という結果となり、ワキの多汗症に悩んでいる子供に気付いていない親が、多くいることが分かった。

 この結果に藤本院長は、多汗症に悩んでいる子供の心理状態に気付いていない可能性が考えられる」と、親子の認識のギャップについて解説した。

 また、藤本院長によると、腋窩多汗症はまだまだ認知が低く、皮膚科で保険治療ができることもあまり知られてないと説明した。

■座談会「親子で語ろう!“多汗”な悩み」を実施

 同セミナーでは、中高生患者を代表して、女子高生である山形想さん(17歳)と母親の淑恵さん、「NPO法人多汗症サポ ートグループ」の黒澤理事長も登壇し、親子の認識のギャップ、治療へのプロセスなどのついて語る座談会「親子で語ろう!“多汗”な悩み」を実施した。

 座談会では、前述の調査結果をもとに、また山形さん親子の感想を受けて、藤本院長、黒澤理事長からはその他患者の実例、病院治療についても解説があった。

 今回のセミナーでは、親子でのコミュニケーションの重要性や、中高生とこの世代の子を持つ親に対し、ワキの多汗症の疾患啓発を行うことが重要であると再認識するイベントとなった。

 科研製薬は、現在疾患啓発プロジェクト「相談しませんか。”ワキ汗” のコト」を進めている。 腋窩多汗症(ワキ汗)についての広い認知と、悩む人が相談しやすく適切な治療を受けられる環境を目指すとし、「ワキ汗治療ナビ」による病院検索及び科研製薬公式You Tubeチャンネルの開設、そして今回の患者意識調査もそのプロジェクトの一環であるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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