ジャパンディスプレイは2日続けて大幅高、戦略提携を好感、スマホ経由の小口買いも

■「虎の子の技術を差し出して量産を目指す」との評価あるが急伸

 ジャパンディスプレイ(JDI)<6740>(東証プライム)は4月11日、一段高で始まり、取引開始後は15%高の53円(7円高)まで上げ、このところの安値圏から2日続けて大きく出直っている。10日朝、世界初開発の次世代OLED「eLEAP」(有機ELパネル)の量産などについて、中国のHKC(惠科有限公司、広東省深圳市)との戦略提携を発表、連日、買い材料視されている。100株単位で投資でき、まだ5千円台で買えるため、昨10日はスマホ経由の小口資金の買いも活発だったとの見方が出ている。

 10日の発表では、量産を24年中に予定しているとした。また、22年3月には、世界で初めて第6世代量産ラインにおいて、従来の酸化物半導体薄膜トランジスタと比較して電界効果移動度が2~4倍以上となるバックプレーン技術「HMO」(High Mobility Oxide)の開発に成功しており、早期の量産化を目指すとした。ただ、これについては、「JDIは赤字経営が続き、(中略)虎の子の技術を差し出して量産を目指す恰好で、中国頼みが強まる」(日本経済新聞4月11日付朝刊)との評価もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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