マキタが急伸、今期利益「倍返し」の急回復予想など好感、株主還元を強化、自社株買いも

■純利益は前期82%減だったが今期は2.8倍を見込む

 マキタ<6586>(東証プライム)は4月28日、取引開始から25分も買い気配を続けた後17%高の3700円(525円高)で始まり、さらに3800円台まで上値を試し、急伸相場となっている。27日の15時過ぎに発表した2023年3月期の連結決算(IFRS基準)は税引前利益が前期比74.2%減だったが、今期・24年3月期の予想を96.8%増とするなど、各利益とも前3月期の減少率を上回るV字回復の見込みとした。また、自己株式の取得(自社株買い)も発表したことなどが好感されている。配当性向・還元性向の引き上げも発表した。

 前3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は81.9%減だったが、今期の予想は2.8倍とし、「倍返し」のV字急回復の見込みとした。また、株主還元強化の観点から、これまで「年間配当金の下限10円、連結配当性向30%以上」としてきた基本方針を、新たに「年間配当金の下限20円、総還元性向35%以上」に拡充するとした。

 自社株買いは、取得株式総数310万株(自己株式を除く発行済株式総数の1.14%)、取得総額100億円を各上限に、2023年5月15日から同年8月31日まで実施するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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