前澤工業が高値を更新、台風2号による豪雨と災害を受け連想買い波及の見方

■PBR向上に向けた取組への期待も再燃してきた様子

 前澤工業<6489>(東証スタンダード)は6月5日、飛び出すように大きく出直る相場となり、一時15%高の813円(107円高)まで上げて約1ヵ月ぶりに年初来の高値を更新し、2021年以来の800円台に進んでいる。上下水道関連設備の大手で、台風2号による前週後半の記録的な豪雨と各地で発生した災害を受けて連想買いが波及したとみられている。また、PBRが0.7倍前後のため、東証が主導するPBR向上に向けた取組への期待も出ている。

 4月中旬に発表した第3四半期連結決算(2022年6月~23年2月・累計)の営業利益は前年同期比11.9%減の20.73億円で、5月通期の予想は据え置き32.0億円(前期比5.3%増)とした。株価はこの発表後に上げピッチを強め、5月上旬にかけて高値を更新。その後微調整となっていたが、再び高値に進んできた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る