日本郵船が4日ぶり反発など海運株が高い、米軍によるイラン攻撃の可能性高まり買い直される

■イスラエルが攻撃を開始した後の値動き鈍かったが情勢の一段悪化を警戒

 日本郵船<9101>(東証プライム)は6月20日、ジリジリ強含む相場となり、午前10時過ぎに5095円(60円高)まで上げ、4日ぶりの反発相場となっている。トランプ大統領が米軍によるイラン攻撃を「今後2週間以内に決定」すると伝えられたことを受け、中東情勢の一段悪化を意識して買い直す動きが出てきたとみられている。商船三井<9104>(東証プライム)も4日ぶりに値上がりし、川崎汽船<9107>(東証プライム)は2日ぶりに値上がりしている。

 海運株の値動きは、イスラエルがイランを攻撃した6月13日以降、日本郵船をはじめ総じて鈍かったが、過去、海運株はホルムズ海峡の通行回避が買い材料になるなど、中東情勢の悪化は値上がり要因になることが多かった。このため20日は、中東情勢の一段悪化が警戒されてきたとの見方が出ている。ただ、石油株は全般に小安い相場となっており、中東情勢を巡る受け止め方にはまだ濃淡がある様子だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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