【株式市場】日経平均は272円安、高値から2日続落しスピード調整、明日のSQ巡る需給の偏在は峠越した様子

◆日経平均は3万1641円27銭(272円47銭安)、TOPIXは2191.50ポイント(14.80ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億4214万株

 6月8日(木)後場の東京株式市場は、自動車株や鉄鋼株が値を消して始まり、前場堅調だった低PBRの紙パ株や大手商社株もダレ模様となった。海運、電力株はしっかりだが一進一退。日経平均は71円安で始まった後一段ジリ安となり、中盤に中国軍機の台湾侵入が伝えられ、14時過ぎに493円29銭安(3万1420円45銭)まで下げたが、大引けは下げ幅200円台にとどまり2日続落となった。

 9日の先物・オプション各6月物のSQを巡る需給の偏在はヤマを超えたと見られている。

 後場は、ダイセキ環境ソリューション<1712>(東証プライム)が一段高となり、サニックスの新事業を受け「太陽光パネル処理事業」に連想が波及の見方。川崎汽船<9107>(東証プライム)は前場の高値圏で推移するなど海運株が強く、JR各社や7月に特急の新車両を入れる東武鉄道<9001>(東証プライム)などもしっかり。朝からストップ高買い気配の巴工業<6309>(東証プライム)は業績・配当予想の増額修正が好感され大引けまで買い気配。GMB<7214>(東証スタンダード)は80周年にからむ記念措置への期待など言われ一段と上げ終盤にストップ高。フューチャーリンクネットワーク<9241>(東証グロース)は7日の臨時値幅制限拡大とローカルマーケティング支援新サービスが材料視され2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億4214万株(前引けは5億6792万株)、売買代金は3兆7169億円(同1兆5734億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は503(前引けは947)銘柄、値下がり銘柄数は1270(同804)銘柄。

 東証33業種別指数は10業種(前引けは19業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、電力ガス、石油石炭、陸運、鉱業、証券商品先物、銀行、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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