【株式市場】日経平均は64円高、為替介入警戒あるが朝方の388円安から切り返す

◆日経平均は3万2846円24銭(64円70銭高)、TOPIXは2268.33ポイント(3.60ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億3478万株

 6月26日(月)前場の東京株式市場は、円安に対する介入警戒感が言われたためか様子見となり、自動車株が総じて重いまま推移した一方、日本製鉄<5401>(東証プライム)や日本郵船<9101>(東証プライム)は堅調に推移。半導体関連株は官民ファンドによるJSR<4185>(東証プライム)買収観測を受けて東応化<4186>(東証プライム)など封止剤関連株に再編の思惑買いが広がったが製造装置株は軟調。日経平均は取引開始直後に388円82銭安(3万2392円72銭)まで下押したが、その後は10時30分にかけては103円19銭高(3万2884円73銭)まで切り返し、前引けも堅調だった。

 大阪有機化学工業<4187>(東証プライム)やフジミインコーポレーテッド<5384>(東証プライム)、東洋合成工業<4970>(東証スタンダード)などが急伸し、官民ファンドによるJSR買収観測を受けて業界再編の思惑拡大の見方。ボルテージ<3639>(東証スタンダード)は「ニンテンドー・スイッチ」向け10万本突破など好感され急伸。フルッタフルッタ<2586>(東証グロース)も急伸し25日発信の社長ブログでブラジル積極展開を表明の見方。サイフューズ<4892>(東証グロース)も急伸しバイオ3Dプリンタを用いた血管・神経の再生技術がTVで取り上げられ注目再燃。

 26日上場のブリッジコンサルティンググループ<9225>(東証グロース)は買い気配のまま初値がつかず、前引けは2210円(公開価格1300円の70%高)で買い気配。また、名証に上場したQLSホールディングス<7075>(名証ネクスト)は午前9時40分過ぎに800円(公開価格650円の23%高)で初値をつけ、950円まで上げて前引けは872円。

 東証プライム市場の出来高概算は6億3478万株、売買代金は1兆7690億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は991銘柄、値下がり銘柄数は768銘柄。

 東証33業種別指数は22業種が値上がりし、海運、化学、鉱業、金属製品、ゴム製品、鉄鋼、ガラス土石、倉庫運輸、非鉄金属、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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