【株式市場】日経平均は119円安、中東での武力衝突など気にされるが銀行、保険株や海運株などは高い

◆日経平均は3万3303円00銭(119円52銭安)、TOPIXは2304.59ポイント(1.78ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億3638万株

 7月5日(水)前場の東京株式市場は、このとことろの円安傾向が一服気味になったことなどを受け自動車株が総じて軟調になり、6月下旬まで活況高だった大手商社株も引き続き一服模様となった。一方、大手銀行株や保険株は欧米の金利上場傾向などが材料視されて続伸基調となり、みずほFG<8411>(東証プライム)は15年ぶりの高値を連日更新。また川崎汽船<9107>(東証プライム)は一時7%高など海運株も市況好転期待などで連日高い。日経平均は、イスラエル・パレスチナの武力衝突などを受けて257円安で始まり、ほどなく381円38銭安(3万3041円14銭)まで下押したが、あとは持ち直して推移し、前引けの下げ幅は100円台にとどまった。

 八千代工業<7298>(東証スタンダード)が急伸し、1位株主のホンダ(本田技研工業)<7267>(東証プライム)が完全子会社化の後で議決権の8割をインド系欧州企業に譲渡との発表を受けTOB価格1390円を一時超過。環境管理センター<4657>(東証スタンダード)は原発処理水の放出による受注増加の期待など言われ急伸しストップ高。霞ヶ関キャピタル<3498>(東証グロース)は業績予想の増額が好感されストップ高。

 新規上場のブリーチ<9162>(東証グロース)は午前9時32分に1603円(公開価格1340円の20.0%高)で初値をつけ、その後1658円(同24%高)まで上げる場面をみせ、前引けは1467円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は7億3638万株、売買代金は1兆7571億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は620銘柄、値下がり銘柄数は1139銘柄。

 東証33業種別指数は13業種が値上がりし、海運、医薬品、保険、鉱業、電力ガス、金属製品、空運、ゴム製品、電気機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る