昨日急落したソシオネクストは反発相場に転換、大株主の「売却意向」を2日目の朝で消化

■売却は海外での売出し、11日に価格決定し「混乱」収束の予想も

 ソシオネクスト<6526>(東証プライム)は7月7日、朝安のあと持ち直して反発相場となり、14時30分を過ぎては4%高の1万7600円(650円高)前後で売買されている。5日の夕方、「上場より約9ヵ月を経過し、日本政策投資銀行、富士通、パナソニックホールディングスよりその保有する当社普通株式を売却したい旨の意向が確認されました」と発表したため、翌6日は急落してストップ安(5000円安の1万6950円、23%安)となったが、売りは7日の朝方で一巡する展開になっている。株価は年初から3倍近くまで上げて、半導体株の中でも生成AI関連とされて羽振りが良かったこともあり、下げも急になったといえる。

 発表では、売却は海外での売出しになり、株数は政策投資銀、富士通、パナソニックHDの3者合わせて普通株式1262万4800株(発行済み株式総数の約38%)。売出価格等決定日は2023年7月11日から同年7月13日までの間のいずれかの日。新株発行増資や売り出しの場合、大方は価格決定期間の初日の取引終了後に決まる事が多く、よほど低い値段にならない限り、売り出しにともなう「混乱」は峠を越える事が少なくないと見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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