パナソニックグループが歩行器市場に参入、室内用と買物用の2種類を発売

■高齢者の暮らしを彩る歩行車

 パナソニック ホールディングス<6752>(東証プライム)グループのパナソニック エイジフリーは9日、室内用歩行車「カジサポ」と買物用歩行車「カウサポ」を2023年8月31日に発売し、歩行器市場に新規参入すると発表。

 要介護高齢者増加に伴い社会保障費が増加する中、高齢者の自立支援と要介護度の重度化防止が国内において重要な取組みとなっている。そのためには、散歩や体操などの運動機会の提供のみならず、家事や買い物などの日常生活において運動の機会を維持することも重要となる。そこで、福祉用具などで日常生活をサポートすることで自分でできることを増やし、介助負担軽減を図ることが求められている。

 このような中でパナソニックは、安定性やデザイン性などで高い評価を受けている手すり「スムーディシリーズ」などの品揃えを強化してきた。「スムーディシリーズ」を手すりのシリーズ名から歩行支援関連商品のシリーズ名に拡張し、歩行車を追加発売する。自宅における移動や家事をサポートすることで生活範囲を広げると共に、買い物などの外出をサポートすることで、地域社会との関わる機会の増進を図っていく。

 今回発売する室内用歩行車「カジサポ」と買物用歩行車「カウサポ」は、「スムーディシリーズ」の手すり同様、福祉用具としての安定感・使い勝手と、暮らしに調和するデザインの両立にこだわった。特に重心設計に配慮し、荷物をしまえる収納部を身体側に配置することで、旋回のしやすさや段差の乗り越えやすさ、路面の傾斜の影響の受けにくさ、といった歩行時の使い勝手を高めている。また、この構造により見た目がすっきりとした形状となり、あかるいカラーリングと相まって軽快感のあるデザインを実現している。

 さらに室内用歩行車「カジサポ」は傷んだ畳や毛足の長い絨毯などで沈みにくい大型キャスター、物の出し入れや運搬がしやすい収納部の仕様など、快適な室内動作に配慮している。買物用歩行車「カウサポ」は、移動時・買物時、それぞれで最適なモードに簡単に切替えができ、1台で一連の動作をサポートする。移動時には疲れによる転倒リスクへの対策として、座って休憩ができる仕様で、立ち座りの動作のしやすさにも配慮している。買物時にはカゴを高い位置に載せられるモードに切替えることで、商品の出し入れがしやすく、レジ台へカゴをスライドで移動でき、買物の負担を軽減できる。

 なお、今回の歩行車より「介護用品を通じて利用者がくらしの中でできることを増やし、さらにやりたいことに意欲を高めていただきたい」という思いを込めたシンボルマークをパナソニックの介護用品に展開していく。

 パナソニックは2023年で創業25周年を迎えた。製造販売、介護ショップ、介護サービスの運営を総合的に担う強みを活かし、快適な介護生活に貢献していくとしている。

<特長>

1.歩行車としての安定感・使い勝手と、暮らしに調和するデザインを両立
2.【カジサポ】家の中での移動と、物を運ぶ動作が伴う家事動作の負担を軽減
3.【カウサポ】移動から休憩、買い物までの一連の動作をサポート

【シリーズ名】くらしサポート歩行車 スムーディ
【品名】室内用歩行車「カジサポ」/買物用歩行車「カウサポ」
【希望小売価格(税抜)】59,800円/81,000円
【発売予定日】2023年8月31日
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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