綿半ホールディングスは征矢野建材へのスポンサー支援に関する契約を締結

■綿半グループの木造建築のさらなる事業拡大に寄与

 綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東証プライム)は9日、征矢野建材(長野県松本市)に対してスポンサーとして再生支援することを決議し、同社とスポンサー契約を締結したと発表した。 なお、征矢野建材は、9日、民事再生手続きの開始申立てを長野地方裁判所松本支部に行っている。

 征矢野建材は、木造住宅の柱や梁、床、壁材等の製造販売を手掛ける総合木質建材メーカー。長野県を中心とする工務店やハウスメーカーへ住宅資材を供給している。 同社は、長野県松本市にプレカット工場を有するほか、長野県塩尻市に製材・乾燥・加工に至るまで一 貫して行う木材加工工場を有するなど、独自の加工技術力と製造機能を持っている。また、製材過程で発生する端材等を燃料用チップに加工し、発電所へ供給する木質バイオマスチップ事業も行っている。

綿半グループでは、戸建木造住宅の加盟店運営を行っており、原木仕入から製材・乾燥・プレカット・施工まで自社一貫生産体制により、全国の加盟店500社以上へ資材を供給している。木材の流通網構築に取組むとともに、介護施設や保育施設等の非住宅木造建築の販売を開始するなど、木を使った商品開発に取組み、長野県産の木材の有効活用による地域経済の活性化に注力している。

 征矢野建材の製造機能やノウハウ等の承継は、綿半グループの木造建築のさらなる事業拡大に寄与するとともに、県内林業の維持発展に繋がるものと考え、スポンサー支援を行うとしている。なお、木質バイオマスチップ事業は、行政と連携しながら燃料材の安定供給に取組んでいく方針だ。 ただし、同件スポンサー契約は、上記民事再生手続きにおいて、再生計画の認可決定が確定したことを条件としている。 

 スポンサー契約の内容として、 同契約書においては、民事再生計画の認可決定確定後に、民事再生に基づく100%減資を予定しており、当該減資が完了すると同時に、綿半HDが征矢野建材に対して新たに出資を行う方法で支援する。なお、譲受後については、従業員の承継等による雇用の確保を基本方針としている。スポンサー契約書締結日は8月9日。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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