マーチャント・バンカーズが今10月期の純利益を従来予想の2.9倍に上方修正、出資先の米NASDAQ上場など貢献

■第1四半期は賃貸物件を積極購入、今後の安定収益源に

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は8月10日、15時過ぎに第1四半期連結決算と2023年10月期・通期の連結業績予想の大幅な増額修正を発表した。今期・23年10月期は、決算期の変更(3月から10月に変更)にともなう経過期間のため2023年4月から10月までの7ヵ月間になる。

 その第1四半期(23年4月~6月)は、安定的収益の源泉である賃貸マンションなどの収益物件の購入を積極的に行い、「コスモリード八王子」他3物件合計32億88百万円(税抜)を取得し、これら4物件により、今後、年間で、売上高2億50百万円程度、営業利益1億円程度の安定的な収益寄与が見込まれることとなった。これにともない、不動産取得税・登録免許税や購入した物件の建物部分の消費税などの費用を計上した。連結決算は、前年の同期間(22年4~6月)に比べ、売上高は3.1%減の3億100万円となり、営業利益は62百万円の損失(前年の同期間は25百万円の損失)、親会社株主に帰属する連結四半期純利益は82百万円の損失(同40百万円の損失)だった。

 一方、10月通期の連結業績には、7月から10月までの間に、まだ、未決定ではあるが、2物件の売却を見込むとともに、出資先のアーリーワークス(東京都台東区)が7月25日付で米国NASDAQ市場に株式を上場したことにともなう投資有価証券売却益2億28百万円を計上する予定。

 これらを織り込み、業績予想を上方修正し、売上高は従来予想を3.2%上回る15億50百万円に、営業利益は同16.0%上回る2億90百万円に見直し、親会社株主に帰属する連結当期純利益は従来予想の2.9倍の3億400百万円の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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