LibWorkは24年6月期大幅増益予想、積極的な事業展開で収益拡大へ

(決算速報)
LibWork<1431>(東証グロース)は、8月10日の取引時間終了後に23年6月期連結業績を発表した。大幅減益で着地した。消費マインド低下などで受注が伸び悩んだことに加えて、資材価格の高騰や成長に向けた先行投資などが影響した。24年6月期は大幅増収増益予想としている。売上高は過去最高で、各利益はV字回復の見込みだ。重点施策としてエリア・顧客層・販売チャネル拡大を推進するとともに、グループ全体でコスト削減を推進する方針としている。なお新中期経営計画「NEXT STAGE 2026」を策定し、目標値に26年6月期営業利益30億円、EOE30%などを掲げた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は上値が重くモミ合う形だが調整一巡感を強めている。23年6月期大幅減益は織り込み済みであり、24年6月期大幅増収増益予想を評価してモミ合い上放れを期待したい。

■23年6月期大幅減益着地、24年6月期は大幅増益予想

24年6月期の連結業績は売上高が22年6月期比3.1%増の141億83百万円、営業利益が55.1%減の2億99百万円、経常利益が55.5%減の3億14百万円、親会社株主帰属当期純利益が61.0%減の1億73百万円だった。配当は22年6月期比60銭増配の6円40銭(各四半期末1円60銭)とした。配当性向は81.6%である。

増収だが、各利益は大幅減益で着地した。消費マインド低下などで受注が伸び悩んだことに加えて、資材価格の高騰や成長に向けた先行投資などが影響した。なお、前回予想(23年5月11日付の下方修正値、売上高142億円、営業利益2億66百万円、経常利益2億80百万円、親会社株主帰属当期純利益1億55百万円)との比較では、各利益は前回予想を上回る水準だった。

四半期別に見ると第1四半期は売上高が21億87百万円で営業利益が2億64百万円の損失、第2四半期は売上高が43億37百万円で営業利益が3億48百万円、第3四半期は売上高が27億45百万円で営業利益が23百万円の損失、第4四半期は売上高が49億14百万円で営業利益が2億38百万円だった。

24年6月期の連結業績予想は、売上高が23年6月期比19.9%増の170億円、営業利益が97.2%増の5億90百万円、経常利益が91.0%増の6億円、親会社株主帰属当期純利益が113.2%増の3億70百万円としている。配当予想は23年6月期と同額の6円40銭(各四半期末1円60銭)としている。予想配当性向は38.2%である。

24年6月期は大幅増収増益予想としている。売上高は過去最高で、各利益はV字回復の見込みだ。重点施策としてエリア・顧客層・販売チャネル拡大を推進するとともに、グループ全体でコスト削減を推進する方針としている。

なお新中期経営計画「NEXT STAGE 2026」を策定し、目標値に26年6月期営業利益30億円、EOE30%などを掲げた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

株価は上値が重くモミ合う形だが調整一巡感を強めている。23年6月期大幅減益は織り込み済みであり、24年6月期大幅増収増益予想を評価してモミ合い上放れを期待したい。8月10日の終値は791円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円74銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の6円40銭で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS149円99銭で算出)は約5.3倍、そして時価総額は約184億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る