ステラファーマは出直り試す、脳腫瘍に新型高出力中性子線源を用いた治験、期待強まる

■5年生存率10%程度と極めて低い「膠芽腫」対象に筑波大と実施

 ステラファーマ<4888>(東証グロース)は8月29日、午前10時の医師主導治験に関する発表を受けて急動意となり、発表後に5%高の345円(19円高)まで上げて約2週間ぶりに340円台を回復し、後場寄り後も345円まで上げる場面を見せて一段の出直りを試す相場となっている。

 発表によると、同社は、国立大学法人筑波大学(以下「筑波大学」)と、脳腫瘍(初発膠芽腫)を対象に新型高出力中性子線源を用いた加速器BNCT装置iBNCT001及び当社治験薬である『SPM-011』の第1相医師主導治験に関する契約を締結した。

 膠芽腫は、5年生存率が10%程度と極めて低いがんであり、手術と放射線・化学療法の組み合わせでも多くが再発し、治療が困難とされ、有効な治療法が望まれている。日本国内での脳腫瘍の発生頻度は年間に約2万人、そのうち10%強が膠芽腫とされている。また、米国では、膠芽腫は脳腫瘍全体の14%、神経膠腫の50%を占めており、悪性脳腫瘍の中でも最も高い割合で、毎年1万人以上が新たに診断されたと報告されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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