KTCは2日連続ストップ高、PBR向上期待に新製品への期待も加わり一段高

■全体相場が下げる中、材料性のある銘柄に資金シフト

 KTC(京都機械工具)<5966>(東証スタンダード)は10月4日、一段高で始まり、取引開始後に18%高の3220円(502円高)まで上げ、2日連続ストップ高となっている。

 PBR(株価純資産倍率)が0.6倍前後のため資産効率の向上に向けた取組への期待が強い上、9月中旬に最新の自動車用工具の発表などが好感されて急騰を演じ、値幅妙味がともなってきた中で、10月3日、従来品より約50%軽量化しさらに使いやすくなったオイルフィルタレンチを10月発売と発表。「トヨタ車などに採用されている(中略)専用工具」とあって、再び買い材料視されている。株式市場関係者からは、自動車業界の人手不足関連銘柄として注目する声も出ている。

 全体相場を見ると、日経平均は下げ幅450円前後で昨3日の521円安から大幅続落。東証マザーズ指数は年初来の安値。このため、投資資金は退避先を兼ねて材料性のある銘柄にシフトしているとみられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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