【2026年1月の国内景気】8カ月ぶりに悪化、年末特需の反動減と観光の落ち込みが下押し材料に

■景気DI43.8に後退、個人消費関連の落ち込みが鮮明

 帝国データバンクは2月4日、2026年1月の国内景気動向調査結果を発表した。景気DIは前月比0.6ポイント減の43.8となり、8カ月ぶりに悪化した。年末商戦や旅行需要の反動、大雪による人出減少などが影響し、国内景気は改善基調から足踏みに転じた。特に「サービス」「小売」「運輸・倉庫」業界での落ち込みが目立ち、企業規模別では「中小」「小規模企業」で悪化が顕著となった。

■「サービス」「小売」など7業界で悪化、地域別では9地域が後退

 業種別では10業界中7業界で景況感が悪化した。飲食店や旅館・ホテルなどの観光関連は、悪天候や訪日客減少を背景に不調を示した。小売分野では日用品や耐久財の消費が一巡し、値上げによる買い控えも影響した。他方で「情報サービス」や「製造業(輸送用機械)」など、省力化・デジタル投資が堅調な分野は底堅さを見せた。

 地域別では10地域中9地域で景況感が悪化し、特に「東北」「近畿」が大雪や訪日客キャンセルの影響で下押しされた。一方「北関東」は「製造業」の堅調さにより5カ月連続で改善を記録した。全体として天候要因や反動減が全国的に重しとなり、地域差はあれど景況感の停滞が広がっている。

 今後の国内景気は、物価高対策や投資減税などが一定の下支え要因となる見込みだが、長期金利の上昇や日中関係の不透明感、総選挙後の政策実行力などが懸念材料となる。同社は今後も景気は横ばい傾向で推移すると見込んでおり、企業・政策両面からの安定的成長環境の整備が求められる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■年間供給1万8000戸、ナショナルビルダーへ加速  住友林業<1911>(東証プライム)は2月1…
  2. ■募集社数は減少も人数は78%増、製造業で顕著  東京商工リサーチは2月5日、2025年の上場企業…
  3. ■老朽化・投資不足が直撃、地方で倒産・廃業7割超  帝国データバンクは2月6日、2025年に発生し…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■自己株式取得銘柄に投資妙味  山王<3441>(東証スタンダード)は3月13日、今7月期業績の上…
  2. ■自己株式取得株に「PKO」効果を期待しリスク最小化も一策  どこもかしこも春の嵐である。前日22…
  3. ■経営統合や事業転換、ブランド強化など多様な狙いが背景  社名変更は、経営統合、事業構造転換、持株…
  4. ■4月相場を直撃する「トリプル安」、新年度相場は出鼻から波乱含み  4月1日は元来、証券業界にとっ…
  5. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  6. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る