クリーク・アンド・リバー社の子会社コネクトアラウンドがユニバーサルワークフローを完成、障がい者の就労開始

■就労継続支援B型施設から一般雇用を促進する仕組みへ

 プロフェッショナル・エージェンシー事業を展開するクリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東証プライム)の農業分野の子会社コネクトアラウンドは、障がい者の潜在能力を可視化して誰もが働きやすく成長を感じられるユニバーサルワークフローを完成させた。12月1日(金)から、就労継続支援B型施設から障がい者を受け入れ、コネクトアラウンドのリーフ野菜の6次化農業ビジネス&実習施設「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」での本格的な就労を開始する。さらに、この就労で農業適正が確認できた方を、C&Rグループの特例子会社One Leaf Cloverの農業事業に従事する社員として一般雇用につなげる体制も構築する。

■「FUN EAT MAKERS」事業とは
 「様々な人が農業に関わり(つくる)、美味しくて体によい食(たべる)を通じて、たくさんの人とつながる(であう)」

 「Tasty」「Happy」「Healthy」「Sustainable」の付加価値の付いた野菜を生産・販売し、すべての人の成長が事業の成長に繋がるという、「ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity&Inclusion)」経営を図る社会的な取り組み。地域の雇用と賑わいの創出支援も行う。

 現在、「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」では「FUN EAT MAKERS」ブランドで月間150キロのリーフ野菜を出荷。川崎市内や東京のレストランで使用されているほか、施設内の飲食店でも究極の産直野菜として提供している。

■ユニバーサルワークフローとは

 ダンウェイのクラウドサービス「シームレスバディ」を活用し、障がい者の潜在能力の可視化をして職務適性を事前に判断する。その上で、重度の知的障がいのある方が、業務のやり方を概念から認識できるようにマニュアル化したものがユニバーサルワークフロー。これにより、野菜の生産・加工・出荷・受発注管理業務への適正配置をすると同時に、障がい者の事業戦力化と本人のキャリア形成、ステップアップの支援をすることが可能となる。

 今回完成させたワークフローは、コネクトアラウンドが、業務提携する障がい者の就労支援を行うダンウェイ株式会社と共同で開発した。まず、ダンウェイのキャリアサポートカルテのクラウドサービス「シームレスバディ」を使って、障がい者の潜在能力を可視化して職務への適性を判断する。その上で、実際に水耕栽培の手順を言葉ではなく概念から分かるように図や色分け、写真を使って明示化することで、重度の知的障がい者が理解できるように業務をマニュアル化したものがユニバーサルワークフロー。

 これにより、野菜の生産・加工・出荷・受発注管理業務へ適正配置をすると同時に、障がい者の事業戦力化と本人のキャリア形成、ステップアップの支援が可能となっている。10月末から、ダンウェイの就労継続支援B型施設から施設外就労として3名の知的障がい者の試験的な受け入れを開始し、水耕栽培の業務に就いている。

 コネクトアラウンドは今後、障がい者がステップアップやキャリアアップを図るため、C&RグループのOne Leaf Cloverと連携して障がい者雇用を進めるほか、「FUN EAT MAKERS」のフランチャイズ希望企業や一般事業会社に対しても、就労継続支援B型施設から同ワークフローを通じた就業先になるように取り組みを広げていく予定。さらに、C&Rグループ全体で、同ワークフローの活用により、農業だけでなく、障がい者の幅広い職域での就労を進めていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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