【株式市場】前場の日経平均は41円高、円高のため中盤まで軟調だが切り返す

◆日経平均は3万3450円32銭(41円93銭高)、TOPIXは2370.83ポイント(5.88ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億9121万株

 11月29日(水)前場の東京株式市場は、中盤までは円高を受けて様子見姿勢が感じられたが、このところの米金利低下に続いて国内長期金利が0.7%を割り込んで低下したことなどを受け、中盤から東京エレク<8035>(東証プライム)やTDK<6762>(東証プライム)、京セラ<6971>(東証プライム)などが一段と強含んでジリ高となった。ただ、自動車大手や鉄鋼、大手商社、不動産株などは一部を除いて軟調。銀行株も軟調。日経平均は163円安で始まり、午前10時前に229円32銭安(3万3179円07銭)まで下押したが、その後は値がさの半導体関連株高に牽引されて次第に上げ、前引けは3日ぶりの反発基調となった。一方、TOPIXは戻しきれず小安い。

 レーザーテック<6920>(東証プライム)が東証プライムの値上がり幅・売買代金1位。さくらインターネット<3778>(東証プライム)は「政府クラウド」採用が好感され2日連続ストップ高。提携するスマートバリュー<9417>(東証スタンダード)も急伸ストップ高。オプティマスグループ<9268>(東証スタンダード)は上場来の高値を更新しニュージーランドのオンライン広告企業の子会社化を好感。イントランス<3237>(東証グロース)は株主優待の導入が好感され2日連続大幅高。

 東証プライム市場の出来高概算は6億9121万株、売買代金は1兆8436億円。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は616銘柄、値下がり銘柄数は994銘柄。

 東証33業種別指数は8業種が値上がりし、サービス、輸送用機器、精密機器、電気機器、情報通信、機械、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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