【株式市場】前場の日経平均は552円安、国内金利の上昇観測と円高を受け売り先行

東京証券取引所

◆日経平均は3万2305円33銭(552円98銭安)、TOPIXは2327.09ポイント(32.82ポイント安)、出来高概算(東証プライム)はSQ算出に伴う売買が加わり10億9790万株

 12月8日(金)前場の東京株式市場は、日銀総裁の動向を受けて金利上昇観測が再燃し、円相場は米国で一時4円超も円高の1ドル141円台に急伸し、日本でも2円以上の円高で始まったため、自動車、電気精密、機械、大手商社、海運株などが軒並み値を消して始まり、値を消したまま売買交錯となった。半面、金利高が追い風になる三井住友FG<8316>(東証プライム)などの銀行株や円高が追い風になるニトリHD<9843>(東証プライム)などはしっかり。低PBR株の物色も再燃し日本紙<3863>(東証プライム)など堅調。日経平均は257円安で始まり、SQ算出にともなう朝の売買が売り超過とされたこともあり次第安を続け、前引け間際に571円26銭安(3万2287円05銭)まで下押した。

 ニチレイ<2871>(東証プライム)が大きく出直り7日に機関投資家向け会合を開催のもようとされ、ローム<6963>(東証プライム)は東芝と連携するパワー半導体開発を政府が支援と伝えられ出直り拡大。ベネフィット・ワン<2412>(東証プライム)は第一生命HD<8750>(東証プライム)によるTOBで急伸。マーキュリーリアルテックイノベーター<5025>(東証グロース)はマンション用地高騰が事業に追い風とされ出直り拡大。WASHハウス<6537>(東証グロース)は前日の大波乱で調整完了とされ急反発となり一時ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はSQ算出に伴う売買があり10億9790万株、売買代金は2兆7240億円。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は268銘柄、値下がり銘柄数は1364銘柄。

 東証33業種別指数は4業種の値上がりにとどまり、空運、銀行、パルプ紙、陸運、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る