イノベーションホールディングス、3Q大幅増益、転貸借物件数拡大で通期上振れ期待

(決算速報)
 イノベーションホールディングス<3484>(東証プライム)は、2月12日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増収増益だった。主力の店舗転貸借事業において転貸借物件数が順調に積み上がったほか、不動産売買事業や家賃保証事業も寄与した。そして通期連結業績予想(25年11月13日付で上方修正)を据え置いた。第3四半期累計の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は昨年来高値更新の展開で23年の最高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期3Q累計大幅増収増益、通期は再上振れの可能性

 26年3月期第3四半期累計(25年4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.2%増の146億09百万円、営業利益が38.1%増の14億50百万円、経常利益が50.8%増の16億36百万円、親会社株主帰属四半期純利益が48.3%増の10億73百万円だった。

 大幅増収増益だった。主力の店舗転貸借事業において転貸借物件数が順調に積み上がったほか、不動産売買事業や家賃保証事業も寄与した。営業利益(4億円増益)の増減分析は、増収による売上総利益の増加で9億29百万円増加、人件費の減少で3億88百万円減少、採用費の増加や子会社セーフティーイノベーションの支店新設に伴う家賃の増加などで1億40百万円減少だった。

 店舗転貸借事業(店舗家賃保証事業を含む)は、売上高が17.2%増の130億92百万円、営業利益が25.1%増の3億円だった。転貸借契約件数(新規契約件数と後継付け件数の合計)は28.2%増の441件、第3四半期末時点の転貸借物件数は前期末比231件純増の2937件となった。第3四半期の転貸借契約件数は156件となり四半期ベースで過去最高だった。旺盛な個人・小規模飲食事業者の出店需要に加え、営業組織の構造改革効果や仕入物件の対象拡大も寄与して、転貸借物件数が順調に積み上がっている。

 不動産売買事業は売上高が17.5%増の15億16百万円、営業利益が2.3倍の3億円だった。5物件を売却、5物件を取得して第3四半期末時点の保有物件数は4件となった。大型かつ高収益な物件売却が寄与して大幅増収増益だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が48億16百万円で営業利益が5億54百万円、第2四半期は売上高が45億90百万円で営業利益が4億44百万円、第3四半期は売上高が52億03百万円で営業利益が4億52百万円だった。不動産売買事業は四半期ごとに変動するが、主力の店舗転貸借事業のランニング収入が第1四半期37億41百万円、第2四半期38億66百万円、第3四半期39億64百万円と安定的に成長した。

 通期連結業績予想については前回予想(25年11月13日付で上方修正)を据え置いて、売上高が前期比16.4%増の193億88百万円、営業利益が28.5%増の17億43百万円、経常利益が35.2%増の19億35百万円、親会社株主帰属当期純利益が23.8%増の12億74百万円としている。配当予想についても前回予想(25年11月13日付で期末4円上方修正)を据え置いて、前期比6円増配の34円(期末一括)としている。予想配当性向は44.8%となる。

 転貸借契約件数は109件増の597件、期末時点の転貸借物件数は323件増の3029件の計画としている。

 通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高75%、営業利益83%、経常利益85%、親会社株主帰属当期純利益84%である。第3四半期累計の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は昨年来高値更新の展開で23年の最高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。2月12日の終値は1308円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円96銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の34円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS239円08銭で算出)は約5.5倍、そして時価総額は約231億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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