【マーケットセンサー】日本株の急騰と急落の裏にある中国人投資家の動向

■1月17日の急落は、中国・上海取引所のETFの売買停止が引き金

 日本株の急騰には、中国人投資家の影があった。1月17日に日経平均株価が一時急落したのは、中国・上海取引所の日経平均株価連動型のETFの売買が停止されたからだ。中国は春節の連休を控えており、観光産業にはインバウンド需要の高まりが見込まれるが、証券業界では逆に利益確定の動きが出たとみられる。

 一方、海外投資家は、今年1月第2週に日本株を大量に買い越した。株価指数先物を含めた買い越し額は、2023年4月以来の大きさとなった。この週の日経平均株価は、バブル崩壊後の最高値を更新した。海外投資家は、日本株高に大きく貢献したと言える。

 「白い猫でも黒い猫でも鼠を捕るのが良い猫」という中国の名言がある。日本株に関心を持つインバウンド投資家は、キャピタルゲインを得たかどうかは別として、日本の証券市場に活気をもたらした「良い猫」であると言えるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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