【株式市場】日経平均は29円安、日銀は緩和維持だが後場急速に値を消し3日ぶり反落

◆日経平均は3万6517円57銭(29円38銭安)、TOPIXは2542.07ポイント(2.85ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億4569万株

 1月23日(火)後場の東京株式市場は、正午頃に日銀は現行の大規模緩和を維持と伝えられたが、三菱UFJ・FG<8306>(東証プライム)が一段強含んで始まるなどで、市場参加者は先々の金利高をみて後場に臨んだ様子となった。前場に最高値を更新したトヨタ<7203>(東証プライム)やアドバンテ<6857>(東証プライム)は一段小高く始まった直後に値を消し始め、ソニーG<6758>(東証プライム)は前日比マイナス圏に沈下した。日経平均は取引開始直後に一段上げて437円56銭高(3万6984円51銭)をつけたが、急速に値を消して13時前に110円88銭安(3万6436円07銭)まで下げ、あとは一進一退のまま大引けは小反落。3日ぶりに下げて終った。TOPIXも3日ぶりに小反落となった。

 後場は、サッポロHD<2501>(東証プライム)が一段と上げアジア系投資ファンドの動向への思惑再燃。ニトリHD<9843>(東証プライム)は中盤から一段高となり円相場の下げ渋りや配送最適化への取組など材料の様子。SANEI<6230>(東証スタンダード)は中期計画の増額修正など好感され朝から大引けまで買い気配のままストップ高。両毛システムズ<9691>(東証スタンダード)は13時に発表した四半期決算が材料視され急動意の一段高。ジャパニアス<9558>(東証グロース)も中期計画が好感されて一段高。Arent<5254>(東証グロース)は寄り後に一段高の後も上げ幅を保ち12月締めの四半期決算に期待。

 東証プライム市場の出来高概算は16億4569万株(前引けは7億7654万株)、売買代金は4兆9562億円(同2兆3619億円)。プライム上場1658銘柄のうち、値上がり銘柄数は557(前引けは913)銘柄、値下がり銘柄数は1046(同658)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種(前引けは25業種)が値上がりし、値上が利率上位は、精密機器、医薬品、食料品、金属製品、空運、輸送用機器、銀行、保険、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る