【株式市場】日経平均は20円安、百貨店株や低PBR株など高い一方、半導体株など軟調

◆日経平均は2万7495円69銭(20円84銭安)、TOPIXは1995.61ポイント(2.20ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億6066万株

 3月2日(木)前場の東京株式市場は、百貨店株が活況高となり、各社が1日発表した月次売上高が好感され高島屋<8233>(東証プライム)などが昨年来の高値を更新。日本製鉄<5401>(東証プライム)などの鉄鋼株も中国景気への期待やPBR(株価純資産倍率)1倍未満株への期待などで高い。一方、値がさの半導体株は米国での下げなどを受けて軟調に推移し、銀行株は中盤から値を消した。日経平均は48円高で始まり、午前10時前に101円27銭高(2万7617円80銭)まで上げたが、日銀審議委員の発言などが伝えられるにつれて値を消し、前引けは小安くなった。

 安永<7271>(東証プライム)が2日続けてストップ高となり、引き続き次世代の半導体素材・酸化ガリウム加工用ワイヤーソーに注目集中。ミライト・ワン<1417>(東証プライム)は自社株買いの期間延長と上限倍増が好感され急伸。元旦ビューティ工業<5935>(東証スタンダード)は一時3日連続ストップ高となり株式5分割による急騰を受けた制限値幅の拡大が呼び水に。オーウエル<7670>(東証スタンダード)は3日連続大幅高となり新塗膜成型技術の実証実験を連日好感。リネットジャパングループ<3556>(東証グロース)は障がい者向けグループホーム大手の子会社化が材料視されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は5億6066万株、売買代金は1兆3370億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は869銘柄、値下がり銘柄数は854銘柄。

 東証33業種別指数は21業種が値上がりし、非鉄金属、鉄鋼、繊維製品、パルプ紙、卸売り、水産農林、海運、小売り、陸運、鉱業、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る