小林製薬は一転急反発、「紅こうじ」問題で朝寄り前は売り注文トップと伝えられたが企業向け販売先52社などの開示を好感の見方

■「第2報」を発表、追加で入院症例数、製造番号など開示

 小林製薬<4967>(東証プライム)は3月26日、取引開始後の86円安(4970円)を下値に急反発となり、6%高の5343円(287円高)まで上げて急激な出直りとなっている。「紅こうじ」の成分を含むサプリメントの自主回収を受けて昨25日はストップ安の急落となり、26日も取引開始前の売買状況は寄前「板状況」の売り注文トップと伝えられたが、売り注文は早々と消化される形になった。

 25日午後に「紅麹関連製品の使用中止のお願いと自主回収のお知らせ(第2報)」を発表し、追加で入院症例数、想定していない成分を含む可能性がある製造番号、企業向けに販売している紅麹原料、業績に与える影響などを開示。企業向けに販売している紅麹原料について「取引先様52社」にまで回収等の措置に協力を要請しているとした。株式市場関係者からは、企業向け販売先を52社と明らかにし、影響の全貌が見えてきたため買い直してみる動きが出てきたのでは、との見方が出ている。業績への影響は現在精査中とし、開示すべき事項が生じた場合は、速やかにお知らせするとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る