レゾナックはAI半導体向けに150億円投資、生産能力を3.5~倍に

■NCFとTIMの生産強化、2024年稼働へ

 レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)グループのレゾナックは3月29日、AI半導体向け材料の生産能力を大幅に拡大するため、約150億円を投資すると発表。絶縁接着フィルム「NCF」と放熱シート「TIM」の生産能力を3.5~5倍に増強し、2024年以降の稼働開始を予定している。AI半導体市場は2027年に2022年の2.7倍に拡大すると予想されており、同社はタイムリーに生産能力を拡大させ、市場での優位性をさらに強固にする。

 NCFは、高性能半導体の多段積層に不可欠であり、ダイボンディングフィルムの技術を基に開発された。一方、TIMはチップの熱を効率的に放熱するために使用され、独自技術により特殊な形状で黒鉛粒子を加えることで高い性能を実現している。

 半導体の後工程での高密度実装がキーテクノロジーとなる中、レゾナックはパッケージングソリューションセンターとJOINT2コンソーシアムを通じて、次世代半導体パッケージ材料の研究開発を進めている。国内外の企業との共創により、高性能半導体の進化を支えることを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る