Hmcomm、衛星データと音響AIを活用した漏水検知システム、守山市の官民連携プロジェクトに採択

ビジネス 万年筆 メモ

■衛星データと音響AIを融合、広域から高精度まで一貫検知を実現

 Hmcomm<265A>(東証グロース)は7月17日、滋賀県守山市が実施する「官民連携プロジェクトサポート事業」において、同社の『衛星データ×FAST-D漏水検知システム』が採択されたと発表した。同プロジェクトは、地表の変動解析と音響AIを組み合わせた非破壊・予測型漏水検知モデルの有効性を検証するもので、水道インフラの老朽化が進む中での課題解決を目指す。実証実験では、衛星データで漏水リスクの高いエリアを特定し、FAST-Dにより集音・解析を行い、地理情報とあわせて効果的な対応エリアの選定を行う。

 同実証により、点検業務の効率化や漏水の早期発見率向上、スクリーニング精度の評価などが進められる。検知データはシステム改善や運用方針の策定に活用され、今後の守山市内外への横展開も視野に入れる。守山市長は、全国で深刻化する老朽化水道管の課題に対し、衛星データと音響AIを組み合わせたモデルの社会的意義を強調。Hmcommも全国展開を見据えた新たな保全モデルの確立を目指している。

 FAST-Dは同社が開発した異音検知AIソリューションで、空港などでの実績も持つ。守山市では「実証実験のフィールド化」を掲げ、若年層が多い地域特性を活かしながら、地域課題解決に向けた官民連携の取組みを進めている。今回の採択は、持続可能なインフラ運営への新たな一歩となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る