【株式市場】前場の日経平均は604円安、4万円割る、年金や生保などバランス調整売りの見方

◆日経平均は3万9765円22銭(604円22銭安)、TOPIXは2716.47ポイント(52.15ポイント安)、出来高概算(東証プライム)はやや増加し10億524万株

 4月1日(月)前場の東京株式市場は、日経平均が中盤から次第安となり4万円の大台を割り込んだ。朝寄りは日銀短観の発表や為替の円安を受け、機械株や自動車株、半導体関連株などに小高く始まる銘柄が目立ち、日経平均は取引開始直後に327円78銭高(4万697円22銭)まで上げた。ただ、円安は進まず、自動車株や半導体関連株が次第に軟化。年金基金や生保などから株式・債券などのバランス調整の売りが出ているとされ、新年度入り早々にはよくある現象とされたが重工株や海運株も次第に軟化した。日経平均は午前11時前に4万円を割り、前引け間際に632円24銭安(3万9737円20銭)まで下押し、前引けも下げ幅600円台となった。

 中で、ファナック<6954>(東証プライム)や安川電機<6506>(東証プライム)は終始堅調に推移し、中国の3月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が半年ぶりに改善とされ好材料視。カシオ計算機<6952>(東証プライム)は中国景気回復期待に再生エネ由来電力の導入拡大なども材料視されて年初来の高値を更新。ASIAN STAR<8946>(東証スタンダード)も中国景気の回復を期待。さくらケーシーエス<4761>(東証スタンダード)は買い気配のまま3日連続ストップ高となり米エヌビディアの生成AI用データセンター向け最先端半導体出荷など連日材料視。総医研ホールディングス<2385>(東証グロース)は東京慈恵会医大との提携が好感され一時ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はやや増加し10億524万株、売買代金は2兆4592億円。プライム上場1653銘柄のうち、値上がり銘柄数は200銘柄、値下がり銘柄数は1332銘柄。

 東証33業種別指数は全業種が値下がりし、下落率の小さい指数は、食料品、パルプ紙、ゴム製品、陸運、その他製品、水産農林、精密機器、倉庫運輸、など。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る