花王は3年ぶりの高値に進む、香港のファンド、オアシス・マネジメントの動向を巡り再び一段高

■今度は「来年株主総会での株主提案も」と伝えられる

 花王<4452>(東証プライム)は4月8日、再び一段高となり、6300円(155円高)まで上げて2日ぶりに年初来の高値を更新し、2021年以来の6300円台をつけて売買活発となっている。「オアシス、花王株3%超保有、来年株主総会での株主提案も選択肢」(ロイターニュース4月8日午前10:29)と伝えられており、来年の株主総会の話ではあるものの思惑含みの相場となっている。

 4月4日に香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメント・カンパニーが「花王にマーケティングの改善要求」(ロイターニュース4月4日午前)と伝えられ、この日は298円高の6099円と動意を強め、がぜん注目のマトになった。花王は同日付で「当社株主による主張について」を発表し、オアシス・マネジメントの主張は残念ながら十分な理解がなされていないこと、中期経営計画「K27」において、主力ブランドへの投資によるグローバルな成長を追求していること、オアシス・マネジメント及びすべての株主と直接かつ建設的に関わり、また、課題を解決するための新たな視点を歓迎すること、などを開示している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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