【材料でみる株価】ロックオン急伸、eコマース用受注エンジンの第2段階技術検証を完了

■著作権保護、ダフ屋チケット販売課題を改善、株価天井の高さが魅力

 ロックオン<3690>(東マ・100株)が7月4日に窓を開けて上昇、500円高の2915円と6月13日以来となる3000円に接近している。テックビューロ社(大阪市・非上場)が提供するブロックチェーン技術「mijin」を利用した、eコマース用受注エンジンの第2段階技術検証を完了したと、7月1日のプレスリリースで発表している。この情報を好感して買われているようだ。

 5月発表の第2四半期は営業減益。次世代インターネット広告市場に向け、投資期と位置づけたためだ。ブロックチェーンは、データを分散させて破壊や改ざんを防ぐ次世代技術。第1段階として自社のEC-CUBEのポイント管理部分の動作検証は今年4月時点で終えていた。今回は具体的な活用にむけた実証実験。著作権を確実に保護できるデジタルコンテンツの販売、ダフ屋行為の発生しないチケットの販売などの課題を改善できる、基礎的な確認が行えたとされる。

 株価は2月底値から5月半ばまで4倍近い上昇から、前述の営業減益発表により急落。春先は激しい値動きだったが、6月は概ね2000円台の落ち着いた相場となっていた。過熱再来となりそうだが、次の実証実験発表にむけて中期で仕込んでもよいだろう。年初来高値は5月10日の5260円。

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