【狙い場・買い場】鈴茂器工は今期減益を織り込む、9月中間期は上振れ

狙い場・買い場

鈴茂器工<6405>(JQS)は、寿司・のり巻きロボット、おむすび・盛付けロボット他、食品工場向けロボット、炊飯システム、資材・器材、海外仕様機の製造・販売を行っている。

今2015年3月期第2四半期業績は、売上高が39億7600万円(前年同期比10.9%増)、営業利益が5億1700万円(同9.7%増)、経常利益が5億2300万円(同10.1%増)、純利益が3億0500万円(同9.0%増)に着地し、やや計画を上振れした。

同社独自の展示会「スズモフェア」を主要都市にて計画通り開催。主力製品である店舗向け小型ロボットを中心に、提案力の強化を図った上での営業活動を展開。海外については、アジア、南米、オセアニアの展示会に参加し、海外の顧客に寿司を知って頂くための積極的な営業活動を展開。また、子会社の株式会社セハージャパンについては、アルコール系洗浄剤・除菌剤や離型油等の販売拡大を展開しているほか、Suzumo International Corporationは北米を中心に積極的な販売に取り組んでいる。

通期業績予想は、売上高が77億円(前年同期比1.8%増)、営業利益が10億4000万円(同12.1%減)、経常利益が10億4000万円(同12.8%減)、純利益が6億1000万円(同11.8%減)を見込む。配当は期末一括15円を予定している。

株価は、1月22日につけた年初来の高値1198円から5月21日に年初来の安値842まで調整を挟んで6月24日高値1110円と上昇。その後は、1000円手前を上限にモミ合っている。のり巻きロボットが、人手不足に深刻な食品関連産業で、持ち帰りに対応したすし店やスーパー、総菜店向けに需要拡大が期待されている。この12月5日に2015年展示会開催の案内を公表しており、同社に対する関心が高まると予想される。ディフェンシブ姓も強く今期予想PER9倍台・PBR0.79倍と割安感があり、水準訂正高へ進む可能性がある。(信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  2. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
  3. ■イネの生育を最大4倍に  シャープ<6753>(東証プライム)は3月21日、プラズマクラスター技…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る