クリナップは高下しながらジリ高続く、6月に海外展開を本格始動、今期収益はV字急回復を見込む

■国内ではシステムキッチン「ラクエラ」をリニューアル、9月から受注開始

 クリナップ<7955>(東証プライム)は7月3日、731円(6円高)をつけた後も堅調に売買され、前取引日までの2日続落から反発基調となっている。6月12日に中国・上海市で海外初となる「クリナップ中国販売店会議」を開催し、海外展開を本格始動。国内でもシステムキッチン「ラクエラ」をリニューアルし9月2日より受注開始。株価は高下しながらも5月の692円を下値にジリ高傾向を続けており、こうした積極展開の成果に期待が強いようだ。

 前期・2024年3月期の連結決算は住宅着工の減少傾向や原材料高などを受けて営業利益が前期比57.5%減だったが、売上高は8.3%増加した。今期・25年3月期は売上高を4.7%増、営業利益を63.8%増の予想とし、V字型の急回復を見込む。ROE(株主資本利益率)は24年3月期に2.6%だったが、25年3月期には2.8%をめざす。安定的な配当をベースに株主還元の強化も図り、適宜適切な自己株式の取得・消却も視野に入れる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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