【マーケットセンサー】2024年後半は社名変更銘柄ラッシュで株価上昇期待高まる

■今年前半の社名変更6銘柄、平均33%上昇も依然割安水準

 今年後半、社名変更が相次ぐ企業が株式市場で注目を集めている。2024年7月1日までに社名を変更した企業は東証の集計によれば894社に上り、今後も多数の企業が社名変更を予定している。例えば、八十二銀行<8359>(東証プライム)は2026年1月1日に「八十二長野銀行」に行名を変更する予定だ。これらの社名変更が第2のレゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)のような成功事例を生み出すことが期待されている。

 今年1月から7月にかけて社名変更を行った6銘柄の平均株価上昇率は約33%であり、特に宇宙開発関連で注目されているカーリット<4275>(東証プライム)は約70%の上昇を見せた。これらの銘柄はなお低PER・PBRを維持し、高配当利回りを提供しているため、引き続き注目されている。

 後半の注目銘柄として、10月に社名を「カナデビア」に変更する日立造船<7004>(東証プライム)が挙げられる。同社は造船事業の分離後、脱炭素化と資源循環の技術力を発揮し、グローバル展開を強化する計画だ。その他、ノリタケカンパニーリミテド<5331>(東証プライム)やフジ日本精糖<2114>(東証スタンダード)なども社名変更を予定しており、今後の株価動向が期待される。来年4月にはさらに多くの企業が社名変更を予定しており、市場に大きな影響を与える可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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