綿半ホールディングスは25年3月期1Q大幅増益で進捗率順調、株価は年初来高値更新の展開

決算 決算速報 決算情報

 綿半ホールディングス<3199>(東証プライム)は7月25日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期連結業績を発表した。建設事業の大幅増収効果に加え、小売事業における物流効率化効果なども寄与して大幅増益だった。そして通期増収増益予想を据え置いた。第1四半期の営業利益進捗率は26%と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値更新の展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年3月期1Q大幅増益で進捗率順調

 25年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の318億26百万円、営業利益が243.2%増の8億26百万円、経常利益が119.4%増の8億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が169.9%増の6億16百万円だった。建設事業の大幅増収効果に加え、小売事業における物流効率化効果なども寄与して大幅増益だった。営業外収益では出資金運用益が68百万円減少、特別利益には負ののれん発生益51百万円を計上した。

 小売事業は売上高が1.3%減の196億94百万円、営業利益(全社費用等調整前)が58.5%増の5億67百万円だった。小幅減収だが、物流効率化効果などの効果で大幅増益だった。建設事業は売上高が28.8%増の102億42百万円で営業利益が3億円(前年同期は2億18百万円の損失)、貿易事業は売上高が1.6%増の16億74百万円で営業利益が41.5%減の1億70百万円、その他(不動産事業など)は売上高が5.6%増の2億14百万円で営業利益が59.8%減の19百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年3月期比3.1%増の1320億円、営業利益が12.3%増の31億70百万円、経常利益が4.1%増の33億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.5%増の19億円としている。配当予想は24年3月期比1円増配の24円(期末一括)としている。10期連続増配予想で、予想配当性向は25.2%となる。

 セグメント別の計画は、小売事業の売上高が0.7%増の794億24百万円で営業利益(全社費用等調整前)が24.7%増の16億97百万円、建設事業の売上高が7.5%増の433億60百万円で営業利益が36.5%増の15億75百万円、貿易事業の売上高が2.8%増の78億84百万円で営業利益が22.5%減の8億89百万円、その他(不動産事業など)の売上高が10.2%増の13億32百万円で営業利益が19.8%増の1億33百万円、営業利益の全社費用等調整額が▲11億32百万円としている。

 25年3月期は小売事業と建設事業が牽引して増収増益、そして10期連続増配予想としている。第1四半期の営業利益進捗率は26%と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値更新の展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。7月26日の終値は1810円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS95円33銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1143円40銭で算出)は約1.6倍、そして時価総額は約361億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る