日本エム・ディ・エムは続伸基調を保つ、全体相場が大幅安のなか円高が寄与する部分あり注目再燃

■第1四半期決算は売上高12%増加などで堅調

 日本エム・ディ・エム<7600>(東証プライム)は8月1日、2.6%高の727円(19円高)まで上げた後も715円(7円高)前後で推移し、TOPIX(東証株価指数)の3.5%安、日経平均1000円安の中で2日続伸基調を保っている。人工関節などの大手で、連結業績の「売上原価」の特性として「円安に伴う調達コストの上昇により増加」(第1四半期決算)する傾向があるため、ここ数日は円高傾向になっていることが好感されたとの見方が出ている。

 7月30日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、売上高が前年同期比12.0%増加し、営業利益は同5.7%増加するなどで堅調だった。日本国内売上高は前年同期比4.2%増の31億84百万円となり、米国の外部顧客への売上高は円換算後で同22.2%増の28億68百万円だった。

 7月24日には、「人工股関節新製品『Ovation Tribute NEOステム』の薬事承認取得に関するお知らせ」を発表し、この日の株価は一時3.6%高(24円高の693円)と好反応。同社の人工股関節製品群に新たなコンセプトの新製品が加わり、同製品分野の販売拡大が期待できるとして注目を集めた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  2. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
  3. ■自律制御とフライバイワイヤ技術でパイロット不要、26年初飛行予定  ロッキード・マーティン(NY…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る