【株式市場】日経平均は193円高、後場中頃に一時軟化するが回復、高業績株など活況高

◆日経平均は3万5025円00銭(193円85銭高)、TOPIXは2483.30ポイント(21.60ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は25億4744万株

 8月9日(金)後場の東京株式市場は、前場堅調だったアドバンテスト<6857>(東証プライム)が次第に値を消して14時頃から軟調に転じたほか、ファナック<6954>(東証プライム)、ファーストリテ<9983>(東証プライム)など日経平均との相関度の大きい銘柄が一時的に値を消し、株価指数連動型でまとまった売りが出たもよう。正午に四半期決算などを発表したDIC<4631>(東証プライム)や13時に発表したADEKA<4401>(東証プライム)が一段高など、高業績株が選別買いされる相場になった。日経平均は後場寄り後に上値を試す場面があったものの、ほどなくダレ模様に転じ、14時頃に一時385円58銭安(3万4445円57銭安)まで下押したが大引けは上げ幅200円に迫り前日比で反発。3万5000円台を回復した。

 高砂香<4914>(東証プライム)や三井海洋<6269>(東証プライム)、ハピネット<7552>(東証プライム)は大幅増益など好感されて前場ストップ高に達したまま後場もストップ高で推移。マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は不要品リユース事業で連携する自治体の人口が4200万人突破など評価され続伸。正午に第1四半期決算を発表したジャノメ<6445>(東証プライム)は急伸しストップ高。名村造<7014>(東証スタンダード)は8日発表で朝から終日気配値のままストップ高。理研コランダム<5395>(東証スタンダード)はオカモトによるTOB(公開買付)で終日気配値のままストップ高。アクアライン<6173>(東証グロース)もストップ高となり宮崎県などで発生した強い地震を思惑材料視されたもよう。

 東証プライム市場の出来高概算は25億4744万株(前引けは12億8649万株)、売買代金は6兆3348億円(同3兆3153億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1225(前引けは1331)銘柄、値下がり銘柄数は392(同287)銘柄。

 東証33業種別指数は23業種(前引けは27業種)が値上がりし、非鉄金属、その他金融、サービス、銀行、卸売り、石油石炭、建設、精密機器、その他製品、鉄鋼、水産農林、証券商品先物、鉱業、などが高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る