【株式市場】日経平均は373円高で3日続伸、「手取りを増やす」政策などに期待

◆日経平均は3万9277円39銭(373円71銭高)、TOPIXは2703.72ポイント(21.70ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は一部株価指数の銘柄入れ替えを控えた売買が加わり9億1716万株

 10月30日(水)後場の東京株式市場は、取引開始後まもなく国民民主党と自民党の幹部会談の見通しが伝えられ、社会保障費などの負担軽減による景気拡大期待があり、キユーピー<2809>(東証プライム)が一段と上げ日立<6501>(東証プライム)や大林組<1802>(東証プライム)、北陸電力<9505>(東証プライム)などが大引けにかけて一段高。三菱重工<7011>(東証プライム)や日本製鋼<5631>(東証プライム)なども一段と上げ、買い旺盛な相場になった。日経平均は、前場上げた半導体関連株が一部を除いて高値もみあいに転じたため前場の高値を抜けなかったが、大引けは3日続伸。10月16日以来、約半月ぶりに3万9000円台を回復した。

 後場は、四国化成<4099>(東証プライム)が一段高となり、正午に発表した四半期決算など好感。エレマテック<2715>(東証プライム)は大引けまでストップ高買い気配を続け親会社・豊田通商<8015>(東証プライム)によるTOB(公開買付)を材料視。NECネッツエスアイ<1973>(東証プライム)も親会社・日本電気<6701>(東証プライム)による完全子会社化を受けて2日連続大幅高。コムチュア<3844>(東証プライム)は海外の情報レターで自社買収の観測が伝えられたとされ終日ストップ高買い気配。ハウスコム<3275>(東証スタンダード)は大東建託<1878>(東証プライム)による完全子会社化を受けて前場ストップ高に達したまま買い気配。データホライゾン<3628>(東証グロース)は後場一段高となりマイナンバーカードの健康保険証化が追い風とされストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は一部株価指数の銘柄入れ替えにともなう売買が加わり増加して34億3300万株(前引けは9億1716万株)、売買代金は7兆9646万株(同2兆3493億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は907(前引けは1248)銘柄、値下がり銘柄数は677(同346)銘柄。

 東証33業種別指数は26業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、非鉄金属、機械、精密機器、ガラス土石、電気機器、石油石炭、情報通信、パルプ紙、銀行、サービス、食料品、などだった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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