【株式市場】日経平均は196円安で反落、後場やや円高、政策協議も見極めたい様子

◆日経平均は3万9081円25銭(196円14銭安)、TOPIXは2695.51ポイント(8.21ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は一部株価指数の銘柄入替にともなう売買が加わったようで21億9131万株

 10月31日(木)後場の東京株式市場は、日銀が金融政策を据え置いたと伝えられ、円相場がやや強含みに転じ、ホンダ<7267>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)などが一段軟化傾向となった.政策協議も見極めたい様子。一方、軟調だった日本製鉄<5401>(東証プライム)や日立<6501>(東証プライム)が下げ幅をジリジリ縮め、三菱重<7011>(東証プライム)は一段ジリ高など、景気敏感株の値動きが強まった。前場活況高のアドバンテスト<6857>(東証プライム)は高値もみあいに転じたが、この1銘柄で日経平均を約150円押上げた。日経平均は13時半過ぎに445円18銭安(3万8832円21銭)まで下押したが大引けは196円安まで持ち直し、前日比で反落となった。

 後場は、正午に四半期決算と自社株買いを発表した商船三井<9104>(東証プライム)が急激に上げ、13時に四半期決算などを発表した山陽特鋼<5481>(東証プライム)、ニフコ<7988>(東証プライム)なども急反応となって一段高。一四時過ぎに発表のサカイ引越S<9039>(東証プライム)も一段高。GameWith<6552>(東証スタンダード)は新規事業(NFT・回線等)で新たな動きあるもようとかで前引け間際から断続的にストップ高。ウェルネット<2428>(東証プライム)は四半期決算の大幅増益など受け終日買い気配のままストップ高。上場3日目のSapeet(サピート)<269A>(東証グロース)は高値更新。カバー<5253>(東証グロース)は業績予想の増額など連日好感され後場も一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は一部株価指数の銘柄入替にともなう売買が加わったようで21億9131万株(前引けは9億7661万株)、売買代金は4兆9740億円(同2兆1807億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は1136(前引けは892)銘柄、値下がり銘柄数は458(同684)銘柄。

 東証33業種別指数は21業種(前引けは10業種)が値上がりし、値上がり率上位は、金属製品、海運、陸運、非鉄金属、鉱業、空運、水産農林、その他製品、ゴム製品、化学、精油石炭、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る