日経平均700円高、NISAの来年枠を利用した買いも活発の見方、「新年渡し」に入る

■「株を枕に越年」と意中の銘柄を買いつける動き再び活発化

 12月27日午後の東京株式市場では、日経平均が一段と強い値動きを続け、13時30分過ぎに716円73銭高(4万283円79銭)まで上昇、今年7月につけた取引時間中の過去最高値4万2426円77銭(2024年7月11日)に向けて上値を追っている。円安や米半導体株高などに加え、証券業界に特有の「受け渡し日」に絡む事情も寄与しているようだ。

 昨26日は12月期末の配当や優待を確保する権利付最終日で、いわゆる「年内受け渡し最終日」でもあったが、明けた27日は「新年受け渡しの初日」。NISA(少額投資非課税制度)の来年(2025年)の枠を利用した買付ができる初日のため、個人投資家の買い注文が活発との見方が出ている。

 昭和から平成にかけての相場では、年末ギリギリまで売買するのはその年あまり儲かってない証拠、などと揶揄する見方もあったが、一方では「株を枕に越年」と、新年渡しになってから意中の銘柄を買いつける動きも少なくなかった。NISA制度は、「株を枕に」の発想にも好適な制度と評価する声があり、年末ギリギリに注目銘柄を買いつける動きを促す素地を形成しているようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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