出光興産、AIで燃料油配車計画を効率化、作成時間を25%削減

■AIと最適化モデルの連携で、高精度な需要予測と効率的な配車計画を実現

 出光興産<5019>(東証プライム)は12月11日、燃料油の配車計画業務に革新的なシステムを導入したと発表。このシステムは、AIによる需要予測と最適化モデルを活用し、配車計画の作成時間を従来比25%削減することを実現する。約70名の配車担当者が日々約5000件の配送オーダーを処理する中、テクノロジーと人間の知見を組み合わせた新たなアプローチを採用している。

 システムの特長は、AIが季節や曜日などの条件を学習して各サービスステーションの販売量を精緻に予測し、最適化モデルがその情報をもとに最適な配送計画を立案する点にある。さらに、システムが生成した配車計画を配車担当者が最終的に確認・調整することで、高品質な配送計画を維持している。アクセンチュア株式会社と共同で開発し、ユーザー視点を重視した「アジャイル開発」を採用したことも特筆される。

 出光興産は、この新システムを通じて物流における2024年問題などの社会課題に対応しつつ、エネルギーの安定供給と業務効率化の両立を目指している。配車担当者の作業負担軽減と配送品質の維持を同時に実現する、革新的な取り組みとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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