ピックルスHDが今2月期の期末配当を増配、従来予想の12円から14円に増額修正

(決算速報)

■第2四半期決算は白菜や胡瓜など高騰の影響受けたが通期予想は据え置く

 ピックルスHD(ピックルスホールディングス)<2935>(東証プライム)は12月27日の16時前に第3四半期決算と今期・2025年2月期の期末配当予想の増額修正を発表した。今2月期末配当は、業績動向や、今後の財務状況等を総合的に勘案し、また、株主の皆様の日頃のご支援にお応えするため、1株当たり従来予想の12円から2円増配し、14円に修正するとした。これにより、1株当たり年間配当金は26円(前期比2円の増配)となる予定。

 第3四半期決算(2024年3~11月/累計、連結)は、消費者の節約志向の影響や夏場の高温、夏以降の天候不順などの要因により原料となる白菜や胡瓜などの野菜の価格が高騰したこと、物流費・人件費などの上昇により、売上高は前年同期比4.4%減の317億88百万円となり、営業利益は同10.1%減の13億12百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同10.8%減の9億21百万円だった。

 「消費者の節約志向が強まり」、「漬物などのご飯まわりの関連製品についても、引き続き厳しい事業環境」(決算短信より)となったが、こうした中で、北海道から九州まで全国に展開している製造・販売のネットワークを活用し、販路開拓と拡販に取り組んだ。生活応援の意味も込めて、「ご飯がススムキムチ」シリーズ3品を対象に20gの増量キャンペーンを実施したほか、ドレッシングやふりかけなどの牛角監修商品などが当選するSNSキャンペーンを実施し、「牛角韓国直送キムチ」や「牛角やみつきになる!丸ごと塩オクラ」の販売促進に取り組んでいる。

 製品開発面では、「ご飯がススムキムチ」の特長である魚介のうま味と甘辛な味わいが楽しめる4種の野菜が入った「ご飯がススムキムチクッパの素」や、開封してすぐ食べられる、サラダ感覚の浅漬の「液切りいらず おしんこ白菜」などの新商品を発売した。

 今期・25年2月期の連結業績予想は、24年4月に開示下前回予想を継続し、売上高は435億円(前期比1.1%増)、営業利益は17億円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億円(同2.1%増)を計画する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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