【注目銘柄】インテリックスは、リノベマンション好調で業績上方修正、配当も大幅増、株価は割安感から1000円回復へ

■続落も5月期通期業績の上方修正と記念増配を手掛かりに突っ込み買いも一法

 インテリックス<8940>(東証スタンダード)は、前日23日に11円安の810円と続落して引けた。同社株は、昨年12月23日に今2025年5月期第2四半期(2024年6月~11月期、2Q)累計業績を上方修正し株価が昨年来高値910円まで急伸し、その2Q累計決算を発表した今年1月10日に今度は5月期通期業績を上方修正したが、株価は、織り込み済みとして目先の利益を確定する売り物が続いた。また日本銀行が、1月23日、24日に開催している金融政策決定会合で政策金利を引き上げ、24日にも発表すると観測されていることも、事業環境にはマイナスとして下押し材料となっている。ただテクニカル的には800円台では下値抵抗力をみせ、今期配当も、創立30周年の記念配当14円を上乗せして年間34円(前期実績19円)に大幅増配を予定していることもからも、突っ込み場面は逆張りも一法となりそうだ。

■リノベマンションの販売件数が増加し平均販売価格も続伸

 同社の今5月期通期業績は、期初予想より売り上げを13億5400万円、営業利益を4億4300万円、経常利益を5億500万円、純利益を3億3400万円それぞれ引き上げ、売り上げ463億6500万円(前期比8.6%増)、営業利益20億6300万円(同2.21倍)、経常利益16億9100万円(同2.78倍)、純利益12億3100万円(同2.97倍)と見込み、増益率を大幅に伸ばす。リノベーション事業では、リノヴェツクスマンションの販売件数が、前期比19件増の1148件、平均販売価格が同76万円増の2875万円、ソリューション事業では、一棟収益物件の売却増や不動産小口化商品「アセットシェアリング+」の販売続伸などを見込んでいることが要因となる。

 なお5月通期業績と2Q累計業績の上方修正幅は同額となっており、2Q累計業績の上方修正幅をそのまま期初予想に上乗せしたことになり、株価の反応は、2Q累計業績修正時より通期業績修正時に限定的となった面もある。今期配当は、普通配当を20円(前期実績19円)に1円増配し、創立30周年の記念配当14円をオンさせて年間34円に大幅連続増配を予定している。

■PER5倍、PBR0.5倍、配当利回り4.1%の修正で昨年来高値更新から1000円大台も

 株価は、昨年6月の前期業績の上方修正・増配で600円台に乗せ、今期業績の大幅続伸・大幅増配予想でストップ高を交えて738円高値まで買い進まれたが、8月の全般相場急落とともに563円と調整し往って来いとなった。同安値からは四半期決算発表のたびにリバウンド幅を拡大し、今期2Q累計業績の上方修正で昨年来高値910円へ上値を伸ばした。5月期通期業績の上方修正では利益確定売りも交錯し高値もみ合いを続けてきたが、PERは5.3倍、PBRは0.55倍、年間配当利回りは4.19%と超割安である。昨年来高値奪回で弾みをつけ、2018年6月以来の約6年半ぶりの1000円大台回復へ再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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