【市場が注目するチャンス株】自己株取得×上方修正!今こそ狙いたい割安銘柄とは?

■自己株取得が企業の防衛策に?市場の注目銘柄を厳選

 株式市場が不安定な中、自己株式取得を発表し、さらに業績を上方修正した銘柄に注目が集まっている。今年1月以降、この条件を満たす18銘柄が市場に登場した。自己株取得は株価の下支えに寄与しやすく、業績の好転と相まって魅力的な投資対象となる。市場で評価される企業は、先行きの株価上昇が期待される。米国のトランプ前大統領の政策リスクを前に、こうした銘柄は投資家にとって頼れる存在となるかもしれない。

■トリプルセット銘柄に注目!業績・配当・自己株取得の3拍子揃い

 市場では、業績上方修正・増配・自己株取得の“トリプルセット”を発表した銘柄が注目されている。古河機械金属<5715>(東証プライム)やSCREENホールディングス<7735>(東証プライム)といった企業は、業績の上方修正が複数回行われ、自己株式の消却も予定されている。また、日鉄鉱業<1515>(東証プライム)、デクセリアルズ<4980>(東証プライム)、三谷セキサン<5273>(東証スタンダード)なども同様の発表を行っており、割安な水準にとどまるこれらの銘柄は、市場の見直し買いが期待できる。その他、大林組<1802>(東証プライム)、ワシントンホテル<4691>(東証スタンダード)、前田工繊<7821>(東証プライム)なども、同様にトリプルセット銘柄として注目を集めている。

■ダブルセット銘柄-割安な上方修正企業の動向

 業績上方修正と自己株取得の“ダブルセット”を発表した企業もある。オリエンタル白石<1786>(東証プライム)、エクシオグループ<1951>(東証プライム)、出光興産<5019>(東証プライム)などがこれに該当し、中でもUACJ<5741>(東証プライム)や三井不動産<8801>(東証プライム)は、米国のトランプ関税や国内長期金利上昇の影響を受けながらも、自己株式取得による株価の回復が期待されている。逆風の中でも力強く経営を進める企業には、今後も注目が必要である。

■下方修正でも魅力がある銘柄—自己株取得で株価防衛

 一方で、業績を下方修正しながらも自己株取得を発表する企業もある。笹徳印刷<3958>(東証スタンダード)、山一電機<6941>(東証プライム)、アルメディオ<7859>(東証スタンダード)はいずれも割安な水準にあり、投資妙味がある。さらに、キヤノン<7751>(東証プライム)は前期の減損損失による業績悪化を発表しながらも、自己株取得や配当増加、今期のV字回復見通しを示しており、株価の押し上げ要因となる可能性がある。こうした企業の動向を見極めながら、逆風の市場で活路を見出す銘柄を見つけたいところだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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